26冊目。読書の秋ということで、ぞくぞく更新~クジラアタマの王様~
読書の秋ということで、連続更新です。
ということで、本の紹介と言っても、ネタバレしないように紹介するのは難しいので、紹介になっていないような変なブログになっているのは知っています。
でも、面白かったということを伝えたいので、書きます(笑)
さて、今回紹介する本は
『クジラアタマの王様』伊坂幸太郎 NHK出版
製菓会社に勤める岸は、偶然見ていたテレビで売れっ子ダンスグループの小沢ヒジリが自分たちのお菓子を好きだと言って、宣伝していたのを見て喜んだが、そんな中、そのお菓子に画びょうが入っていたとクレームが来て、岸はその対応に追われる。
そのクレームをした人の夫の議員池野内征爾が、突然ハシビロコウの画像に見覚えはありませんか。お話しできませんかと岸にメールが届き、岸は胡散臭いと思いながら、会いに行く。
夢と現実が混ざり合い、伊坂さんの独特のワールド前回の不思議なSFストーリー。
今回は、小説と漫画をり交ぜてあって、面白い試みをしている。
特に私に夢中にさせたのが、夢と現実が繋がっているというところ。
実際私も夢をかなり見る方でして(眠りが浅いのかもしれない)現実に影響をさせていることはないが、時々全く知らない人と話していたり、年に何回かしか見ない夢が、見るたびに少しずつ更新されることもある。夢は本当に何を意味しているのだろうかと思う。
この作品はその、夢と現実を繋げ、影響しあっているというのが面白い。
「短期的に非難されても、大局的には大勢の人を救う方を選ぶべきじゃないの?」
相変わらず出てくるキャラクターも素敵だし、面白い。こんなセリフが出てくるぐらいに、ストーリー展開もまさかそんな展開になるなんてということになる。
それが、伊坂さんらしくて、本当に良かったです。ぜひ、読んでみてください。
それでは、ごきげんよう。