30冊目 相変わらず久しぶりの更新 ~また、桜の国で~
お久しぶりです。
最近思いつくときに書いているせいか、更新がなくて申し訳ないです。
鹿児島県出水は、鶴もいつもどおりきて、もう、シベリアにお帰り中です。
ソメイヨシノよりも早く咲く桜はなんて言うんでしょうか。
勝手に私は山桜と呼んでいますが。
山桜が咲き終わりになっているところです。
やっぱりコロナで外出しづらいので、引きこもり生活です。
引きこもりは得意でして、映画みたりドラマ見たり読書したり。
逆に忙しく生活しています。
本を年間100冊読むと目標にしていたのですが、全く達しないので、
今年は月5冊を目標に読み始めています。
お陰で、5冊達成していないので、月末(現在)は大忙しで。
2月は5冊読み切って、とりあえず一息ついています。
読みかけの本はひとまず休憩して、読み終わらないように注意しながら、
来月に持ち越ししたり、せこいことをし始めているので、来年はこの目標を止めることにします。
さて、今回紹介する本は、
また、桜の国で (祥伝社文庫) | 須賀しのぶ |本 | 通販 | Amazon
ロシア人の父を持ち、日本で生まれ日本で育った、棚倉慎。
幼い頃にシベリアで保護されて来日していたポーランド孤児と出逢ってから、心にずっと残っていた。
大人になり、ワルシャワのポーランド日本大使館に着任することになり、
ポーランド祖国に帰った孤児たちによる極東青年会と協力して過ごしていた。
戦争により地図から消えたポーランド。
幼い頃に出会ったポーランド孤児の影を追いながら、棚倉慎は、
ナチスドイツの侵略が次第に始まり、戦争へと巻き込まれていく。
『革命前夜』という作品で、須賀しのぶさんを知ってはいたのですが、
ふと目にとまったので、この作品を読みました。
ポーランド孤児のこと、ポーランドの国という歴史をこの作品に触れることができ、
勉強になったし、現在起こっている、ウクライナとロシアの状況のこともあるので、
改めて「戦争」ということを考えることになりました。
列強の国の間にある国は、おそらく、周りの国の顔色を伺いながら、
不安にしながら生きていかないのいけない。
日本は、国と繋がっていない、島国なので、
もし、陸続きだったら、きっともう存在しないかもしれない。
そう思うと怖くなってしまいました。
「人が歩んだ歴史は一つだが、その姿は見る者の数だけ存在する。
基本的な歴史は、強国によって語られる。
呑みこんだ敗者について、思いを巡らせる者はあまりいない。
呑み込まれた当事者以外はね。
そして、その当事者だけが、イデオロギーや利害に関係ない
最も素直な世界を見ることができる。」
棚倉慎が父から言われる言葉で、ハッとしました。
ニュースから伝わってくるものだけではない。
それぞれ色々な人生のドラマがあるのだ。
それが簡単な言葉で伝えられてまう。
私たちは、その奥にあるものすべてを見据えなければいけない。
なんだか大きく出てしまったので、今回はこれで。