鶴の本返し

基本読書日記。たまに鶴の渡来地、鹿児島県出水市からの徒然日記。

29冊目 久しぶりの更新 ~本心~

お久しぶりです。

まさかの1年半ぶりぐらいにブログを更新します。

 

コロナ禍の中、何処にも行けず、モヤモヤしていますが、

最近は、好きな作家さんが続々と新作を発表しているので、

読書が止まらない日々を送っています。

 

さて、今回紹介する本は

 『本心』平野啓一郎 文藝春秋

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国の社会保障制度が崩壊し、自由死といういわゆる安楽死が合法化した近未来。

裕福ではないが、それなりに楽しく過ごしていた朔也と母。

しかし、母が突然自由死を望んでいるという話をして、喧嘩になり、不慮の事故で亡くなってしまう。

AIとVRの最新技術を屈指して、母を蘇らせた朔也。

母が、何故自由死を望んだのか、本心を知るために、

朔也自身の本心と向き合う。

 

近未来が、まさに起こりうる設定であり、主人公の葛藤しながらも、

成長していく様が本当に面白い。

じっくり読んでいきたい作品であったのに、一気に読み終わってしまった。

読みながら、自分もゆっくりと自分自身に向き合うことができる作品で、

何度も読みたくなる。

 

 

平野さんは、最近新作を読み始めている作家さんで、繊細な言葉や表現力がとても好みです。過去作も読んでいきたいと思っています。

 

このブログも更新していきたいと思います。

 

では、ごきげんよう