鶴の本返し

基本読書日記。たまに鶴の渡来地、鹿児島県出水市からの徒然日記。

24冊目。トカトントンと聞こえる鬱々とした時期~図書室のキリギリス~

お久しぶりです。

 気づけば8月になっていて、全く更新していないことに思い出し、書き始めたところです。

 2月の更新を見れば、だいぶん前向きなことを書いている自分に驚きです。きっと、2月の自分もこんなに鬱々した自分になっていることを知ったら、驚くと思うことでしょう。現在、仕事もプライベートも上手くいかず、八方塞がりです。

 こういう鬱々としたときに思い出すのは太宰治の『トカトントン』の短編集。

拝啓。一つだけ教えてください。困っているのです。

 青空文庫にも公開されている短い短編なので、トカトントンの意味が分かると思います。

 

 

さて、今回紹介する本は

『図書室のキリギリス』 竹内真  双葉社

図書室のキリギリス (双葉文庫)

図書室のキリギリス (双葉文庫)

www.amazon.co.jp

 

 あらすじは、行方不明になったため夫と離婚した詩織。就職先をとりあえず探せば、教員の友人から学校司書を薦められ、思わず働くことになった。

 学校司書の実情の苦しさを触れながらも、高校生との交流や本、映画を交えながら詩織は自分の役割を見つけ出していく。

 

 久しぶりに楽しく読めました。なんといっても、出てくる映画と本は私が好きなものばかり、特に映画の『フック』は子供時代に見てすごくおもしろかった作品で、また改めて観てみたいと思うし、『ショーシャンクの空に』は言うまでもなく名作の一つですね。でも、他にも読んだことのない作品とかいっぱいあったので、ぜひ読みたいです。

 ほかにも詩織と本をめぐって高校生たちの交流に、癒される。人に本を紹介するのは少し勇気がいるものですが、それを紹介して、何か変わったらならとても素敵なことだなと思います。本好きとしては。

 

 鬱々とした日々に読んで、続編もあるというので、今から図書館に走ろうと思います。トカトントンと聞こえてきて、何もする気力もなかった私に、ブログ更新をさせ、図書館に走らせる本の力はすごいなと改めて思ったところです。

 では、いってきまーす。

 

 それではみなさん、ごぎげんよう。