10冊目。春と思えば、突然の夏。~三四郎~
どーも。
春だと思っていたら、仕事も急に忙しくなって
いつの間に暑くなってきたので、半袖を出しはじめました。
1月下旬から腰痛と足のしびれに悩まされてきましたが、ようやくしびれがなくなってきました!
が、仕事が忙しくなってきて、残業残業でぬくぬく休めないのでなかなか治らないです。
さて、今回紹介する本は
以前、夏目漱石のゆかりの地にいたことがあり、それまでは教科書でしか読んだことがなかったのですが、
本を読まない友達が
「せっかくゆかりの地に住んでいるので読んでいます」
と言っていたのを聞いて、恥ずかしくなりいそいそ読んだことを覚えています。
と言っても、そんなには読んでいません。
覚えている限りで、高校の教科書に載っていた『こころ』
『三四郎』『それから』『門』『坊ちゃん』『草枕』
と、いくつかの『夢十夜』などの短編を読んだかなというぐらい。
『三四郎』『それから』『門』の三部作は
全部読んで、読み終わっての感想は『三四郎』が一番面白かったというもので。
主人公が自分の思ったどおりに生きているのだけど、どこか淋しくて暗くなっていくのがどうも読んでいて難しいけれど儚く、そして魅かれる。
主人公の三四郎と美禰子との距離感が結構好きで、若々しく元気よく成長しているのに、ただ、最後の最後で一歩を踏み出さず、すれ違ってしまう。
難ともいない切なさが残るのがいい。
それと有名な言葉に惹かれますね。
「迷える子(ストレイシープ」
私は今、転職を考えているのだけれど、
だからと言って、何がしたいといこともなく、
ただいまの仕事が嫌だということだけ。
口先だけで転職転職と言っているだけかもしれない。
転職したところで、また転職したいと言い出すかもしれないと
思うと一歩を踏み出せずにいて、
結局今の仕事をくそ真面目に
頑張っている日々を過ごしています。
でも、
誰もがきっと「ストレイシープ」。
だから、明日も頑張ろうと思う。
『トカトントン』という音が聞こえる前まで。ネ。
みなさん、無理はしないように。
それでは、ごきげんよう。