12冊目。夏が終わりに近づく。~バッタを倒しにアフリカへ~
どーも。
もう8月中旬。鹿児島出水は二毛作の田んぼは稲刈りが終わっているところがあります。
田は茶色と緑色で分かれているので面白いです。
田舎ならではの光景です。
最近は朝晩涼しくなりましたが、日中はギンギラギンですね。
仕事場と外の気温の違いにどうも体が追い付けず、夏バテ気味です。
毎年そんな感じです。
みなさまも体調管理にはご注意を。
さて、今回紹介する本は
『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 光文社新書
幼少期はファーブル昆虫記を読みふけり、バッタに緑の服を食べられたという人に憧れ、夢を追いかけ続けた著者はとうとうバッタを研究するためにアフリカ・モーリタニアへ。語学もあまりできない状況で、バッタのためにアフリカまで行った。
バッタのために。バッタのためにだ。
語学もできずコミュニケーションがろくに出来ず、騙されたり、バッタがいなくて違う虫を研究したり、ハリネズミを飼ったり、サソリに噛まれたり。
私好みのクレージージャーニーだ。
面白すぎる。
しかも、バッタを愛しすぎたせいで、アレルギーになっている。
精神的には追いかけているのに、身体的には拒否しているところがまた面白すぎる。
面白いけど、その裏はもちろん著者の苦労が刻々と描かれている。
印象に残っているのは、著者を励ます研究所のババ所長の言葉。
いいか。コータロー。つらいときは自分よりも恵まれている人を見るな。みじめな思いをするだけだ。つらいときこそ自分より恵まれていない人を見て、自分がいかに恵まれているかに感謝するんだ。嫉妬は人を狂わす。お前は無収入になっても何も心配する必要はない。研究所は引き続きサポートするし、私は必ずお前が成功すると確信している。ただちょっと時間がかかっているだけだ。
好きなことをし続けるにはもちろん楽しいことばかりではないのだ。
その楽しくない時をどう過ごすのか。それは本当に大事な時。
著者の情熱に周囲も動かされているところが、とてもすてきだ。
これからも、前野さんに注目していくと私は決めた。
私は、なにか一つに特化しているとか、
好きだとかいうものがないので、
こういう人に本当に憧れる。
まだまだ模索中。人生迷い中。迷走中?
そういうことにしとこう。
では夏風邪に気を付けて。