鶴の本返し

基本読書日記。たまに鶴の渡来地、鹿児島県出水市からの徒然日記。

19冊目。仕事が忙しくなりそうで嫌だ~ヒトごろし~

どーも。

お久しぶりです。定期的に更新していこうと思っていたはずなのに、

継続力のないpickyeaterです。

5月は慌ただしく、いつの間にか終わっていました。

本もあんまり読めなくて、と言いながら、今回紹介本を読み切りました。

 

『ヒトごろし』京極夏彦 新潮社

https://www.amazon.co.jp/ヒトごろし-京極-夏彦/dp/4103396121

 

これを書店で見た人はきっと二度見をするに違いないでしょう。

圧倒的な厚さ。

この本で人が殺せそうだと思ってしまうぐらいの厚さ。

相変わらずの京極夏彦のレンガ本でございます。

 

内容は意外にも、あの新選組で有名な土方歳三を題材にした作品。

土方歳三が、人殺しに心奪われ、人殺しができるように新選組を作っていったというストーリー。京極さんが考えるフィクション。

今までにない土方歳三が描かれているために、イメージが壊れてしまうと思う方もいるかもしれないけど、鬼の副長と呼ばれるくらいであったというのであるので、私は面白く読めました。新選組の知識がそんなに詳しくなかったのもあるかもしれませんが。

京極さんが描くとこんなになるのかと思いながら、読みました。

 

京極さんの本は、確かに厚い。抵抗がある人もいるかもしれないが、ぜひ一度はどの作品が読んでほしい作家さんです。

というの私は本好きであったが、小中学校の時は海外もののファンタジーしか読んだことがなかったけれど、高校の時に京極さんの『巷説百物語』を初めて読んだときは、衝撃が凄かった。そしてそれから読書にさらに、はまったきっかけになった作家さんなので、特に思い出深い。独特の世界観、行間、セリフ回し、何故か魅力のあるキャラクターたち。そして圧倒的な知識量と妖怪たち。

 京極さんを追いかけて、今のミステリー好きの私が誕生してしまったのだ。笑。

 

 なにがどう未来に、将来に、影響しているか分からない。そんなものですよね。何が間違っていて正しかったなんて、結構後にならないと分からないように。

 

後悔なく思いっきり生きたいものですね。

 

それでは、ごきげんよう