鶴の本返し

基本読書日記。たまに鶴の渡来地、鹿児島県出水市からの徒然日記。

17冊目。桜の時期は終わり緑の季節~柿の種~

 

どーも。久しぶり。

 

いつの間にか4月も中旬です。

鹿児島の桜はもう散ってしまったけど、緑色が綺麗に咲いています。

 

 昨日は、待望していた新刊が発売されていたので、市内の大きな書店まで行ってきました。

でも、ありませんでした。

 地元の小さな書店には、もちろんない売れセンの本ではないので。。。しかたなく、ネットで頼みます。ただ、悲しかったことを書きたかったのです。

 

 

そんなことより、さっそく

今回の本です。

『柿の種』寺田寅彦 岩波文庫

https://www.amazon.co.jp/柿の種-岩波文庫-寺田-寅彦/dp/4003103777/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1523798982&sr=8-1&keywords=寺田寅彦柿の種

 

私の好きな書店漫画で紹介されていて、読んだら面白かったです。 日常の些細な風景を寺田寅彦の物理学と文学の独特の視線で描かれた随筆は逸脱。何も考えたくなく、息抜きをしたいときにお勧めする本です。

 一方で、関東大震災の直後のことも書かれているのがあって、それが今の東日本大震災熊本地震にもつながる鋭い考え方も持っている。

 

棄てた一粒の柿の種

生えるも生えぬも

甘いも渋いも

畑の土のよしあし 

 

冒頭にあるこの、意味深な言葉で始まるのもカッコよく。

色々あった昔の過去の私は、この言葉で救われたのは確かである。

 

最近、読んだ記事で、どれか忘れてしまったけど、読書は、先人たちの会話みたいなものと書かれていて、納得しました。

 

昔や世界の反対で書かれたことで、どきりとしたり、驚かされたり、救われたり。

そんなことがあるから、読書はやめられない。

 

それではみなさん、ごきげんよう