鶴の本返し

基本読書日記。たまに鶴の渡来地、鹿児島県出水市からの徒然日記。

18冊目。GWが来るけど予定はない。泣~辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

どーも。更新を早くしたいと思っているけど、難しいですね。

相変わらず、霧島連山が爆発していますが、出水までは影響ありません。

でも、この前の時は、灰が少し降っていたこともありました。

近くの人は気を付けてください。

 

前のブログで探していた本をようやく読み終わりましたので、さっそく紹介です。

 

『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』高野秀行×清水克行 

集英社インターナショナル

https://www.amazon.co.jp/辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦-高野-秀行/dp/4797673532/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1524745629&sr=8-1&keywords=%E9%AB%98%E9%87%8E%E7%A7%80%E8%A1%8C

 

 私の好きな高野秀行さんと歴史家の清水克行さんの対談本です。

 実はこれは第2弾になるのですが、第1弾が最高に面白かったので、今回の第2弾が出ると聞いて、これは買うしかないということウキウキしていたんです。が、発売日後に近くの書店になく、さらに鹿児島市内の書店まで歩き回って、結局置いてなかった本です。もちろん、ネットで買い求めました。こんな面白い本なのに、置いてないなんて、もったいない。ぜひ店頭のいい場所に置いてもらいたい本です。

 

 今回は2人が面白い本について、読書合戦、読書トークをするという対談になっています。

 辺境を歩き回っている高野さんと、歴史家の清水さんのそれぞれの知識量が凄すぎて、この厚さにしては情報量が溢れるほど多く、日本史苦手な私にとってはほとんど話についていけてない(笑)下の注釈なしでは読めない本です(笑)よくぞ注釈を丁寧につけてくれた。本当に救われております、ありがとうございます。

 わからないことばかりだけれど、面白いというのが、二人のそれぞれの知識が混ざり合って、それは仮定の話かもしれないけど、妙に納得してしまうことが多くあるからだと思います。

 それぞれ紹介している本は本当に面白そうに聞こえますが、この二人のように楽しく読める気がしない。この二人の知識量があってからこそ、読める本のような気がしてならない。時間があって、余裕があったときは手に取ってみようと思います。

 

 しかし、最後の「おわりに」を読んで、噴き出してしまった。

 

今だから告白するが、正直何度も「この読書会、もう辞めたい……」と思った。

 

 いやいや、「おわりに」だからって、そんな告白ダメでしょと思わず突っ込みました。でも、読書トークだから、お互いに本を読まないといけないから準備が大変だった、紹介する本が全8巻あるものとか、これを紹介するならこの本も読んでくださいと付属の本がまた出てきてと、この二人、忙しいのに恐ろしいなあと感じました。お互いに惜しみなく本を紹介しあうことが面白くて、とうとう途中では「藤木式メモ」とかいう本の読み方まで紹介をしています。ちなみに私の読み方は付箋を貼りまくる読み方をしています。

 

 歴史の雑学が好きな方はぜひ、読んでみてください。この二人の独特な解釈は面白いです。もちろん、第1弾の『世界の辺境とハードボイルド室町時代』も読んでみてください。

 

 この対談本が出て、対談トークショーがあったらしいのですが、ぜひ行きたかった!

今度は休みの日にしてくださることを願います。

 

 

さて、みなさん素敵なGWをお過ごしください。

それでは、ごきげんよう

 

 

 

17冊目。桜の時期は終わり緑の季節~柿の種~

 

どーも。久しぶり。

 

いつの間にか4月も中旬です。

鹿児島の桜はもう散ってしまったけど、緑色が綺麗に咲いています。

 

 昨日は、待望していた新刊が発売されていたので、市内の大きな書店まで行ってきました。

でも、ありませんでした。

 地元の小さな書店には、もちろんない売れセンの本ではないので。。。しかたなく、ネットで頼みます。ただ、悲しかったことを書きたかったのです。

 

 

そんなことより、さっそく

今回の本です。

『柿の種』寺田寅彦 岩波文庫

https://www.amazon.co.jp/柿の種-岩波文庫-寺田-寅彦/dp/4003103777/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1523798982&sr=8-1&keywords=寺田寅彦柿の種

 

私の好きな書店漫画で紹介されていて、読んだら面白かったです。 日常の些細な風景を寺田寅彦の物理学と文学の独特の視線で描かれた随筆は逸脱。何も考えたくなく、息抜きをしたいときにお勧めする本です。

 一方で、関東大震災の直後のことも書かれているのがあって、それが今の東日本大震災熊本地震にもつながる鋭い考え方も持っている。

 

棄てた一粒の柿の種

生えるも生えぬも

甘いも渋いも

畑の土のよしあし 

 

冒頭にあるこの、意味深な言葉で始まるのもカッコよく。

色々あった昔の過去の私は、この言葉で救われたのは確かである。

 

最近、読んだ記事で、どれか忘れてしまったけど、読書は、先人たちの会話みたいなものと書かれていて、納得しました。

 

昔や世界の反対で書かれたことで、どきりとしたり、驚かされたり、救われたり。

そんなことがあるから、読書はやめられない。

 

それではみなさん、ごきげんよう

 

 

16冊目。鶴がいなくなると、春がきます。~13・67~

どーも。

温かくなったと思えば、また寒くなりました。

関東では、また雪が降ったということでしたが、みなさま大丈夫でしょうか。

こちらは春に向けて、ツルがシベリアへと旅立っています。

もうマナヅルは飛び去り、ナベヅルしかいません。

 

3月のこの季節は別れの季節ということで、

さよならだけが人生だ~という詩を思い出しますが、私は寺山修司派なので、

さよならだけが人生ならば、そんな人生いりません。と。

この後のフレーズが私は結構好きなので、ぜひ調べてみてください。

 

さて、今回紹介する本は

『13・67』陳浩基  文藝春秋

https://www.amazon.co.jp/%EF%BC%91%EF%BC%93・%EF%BC%96%EF%BC%97-陳-浩基/dp/4163907157

 

 華文ミステリー。

 私がTwitterなどでミステリー作家をフォローしているのですが、すべての人が話題に出しては絶賛していたので、気になってはいたのですが、色々あって遅くなりましたが今ようやく読みました。

 読めば絶賛するのがわかります。

 面白い。

 華文小説をあまり読んだことがなかったので、名前がとっつきにくく、また、香港の歴史にも疎かったので苦労しましたが、それを省いても、とても楽しめる作品。

 

 香港警察であるクワンの人生を描いていて、彼の2013年から1967年の事件を描いている。彼の頭脳明晰による推理、その様々起こる事件の展開もそれぞれ異なった展開で予測ができないので、とても楽しい。

 短編の事件を読み進めるとすぐにわかりますが、彼の人生を遡っていく構成になっており、それがまた絶妙にいい。

 

正義は、白と黒の間にある。

 

 ぜひ、正義を、信念を描いた作品を読んでほしいです。

 

 

 最近紹介する本がミステリーに偏りすぎなので、次は違うのを紹介しようと思いますが、ミステリー好きなのでどうなることやら。

 

季節の変わり目です。

風邪を引かないように、花見を楽しみましょう。

みさなん、ごきげんよう

15冊目。鶴は今から帰ります。~新装版 頼子のために~

どーも。

お久しぶりです。

ようやく寒さがなくなってきたかなと思っていたら、

また寒くなってきました。

三寒四温だから、我慢して、春を待ちます。

梅の花が綺麗に咲き始めてきたので、好きな時期ではあります。

 

鹿児島県出水市の鶴はもうそろそろ帰っていきます。

帰るときは、空高く上がりくるくる旋回して、帰っていくのが印象的です。

ぜひ、空を見上げてください。

 

では、今回紹介する本は

『新装版 頼子のために』法月綸太郎 講談社文庫

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41Whnf4Va1L.jpg

https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E8%A3%85%E7%89%88-%E9%A0%BC%E5%AD%90%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B3%95%E6%9C%88-%E7%B6%B8%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4062938111/ref=pd_lpo_sbs_14_img_1?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=AQ16A6TW8P7QBWC2E3GC

 

法月綸太郎シリーズの作品。

作家名と出てくる探偵が同じ名前という

エラリークイーンと同じ設定で書かれているものです。

(本好きの友達にエラリー・クイーンの話をしたら、誰?と言われたことがあって、

ミステリー好きではない人だったので、知らない人は知らないということにショックを受けました。知らない人はグーグル先生に聞いてください。)

 

私はミステリーが好きなのですが、その中でも

新本格が好きで、以前紹介した綾辻さんをはじめ、法月さんもその新本格の一人。

 

あらすじは、頼子という女子高生が殺されて、その父親がその犯人に復讐をやり遂げ、自殺を図るという事件があり、その父親の自殺を図るまでの手記を読んだ法月綸太郎は不審な点を見つけ事件の真相を追求する。

簡単な構図のようで、複雑に絡み合い、と見せかけて、きれいにまとめられているという印象があります。最後読み終わったら、ぞくりとしてしまいました。

 

法月さんの作品は案外読んでいないので、これからは読んでいきたい。

 

ミステリーも多く出版しているので、読むのが追い付かなくて困っています。

もちろん、ミステリーばかりではなく、いろいろ読みたいです。

読書離れと騒がれていますが、それでも、本は様々に多種多様に出版されています。

それを全て読めないなんて本当に人生短すぎ。

 

そんな一生楽しめる趣味を持っているのは大切です。

あなたの趣味は何ですか?

これからは、人生100年になっているので、そういう趣味を大切にしてください。

 

風邪を引かないように。健康管理は大事です。

みなさん、ごきげんよう

 

 

 

 

14冊目。鶴はワンサカ来ています。~十角館の殺人~

どーも。

突然寒くなってきて、この時期はいつも自分は

何を着て生活していたのか考えます。

皆様はどう過ごしているでしょうか。

 

さて、鹿児島出水市には、

毎年おなじみの鶴がやってきています。

ぞくぞくと、なぜかコウノトリの紛れてやってきているらしいです。

今年は鳥インフルエンザが流行らないといいのですが。

 

では、今回紹介する本は

十角館の殺人~限定愛蔵版~』綾辻行人 

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ikRCqeV3L._SY334_BO1,204,203,200_.jpg

https://www.amazon.co.jp/十角館の殺人-限定愛蔵版-綾辻-行人/dp/4062207710/ref=asap_bc?ie=UTF8

 

綾辻行人さんの館シリーズ第1作目です。

久しぶりの再読しても、この最後のセリフで

すべてがひっくり返るような衝撃は色褪せない。

 すべてが計算つくされ、洗練され無駄のないストーリー展開。

 私がミステリーにはまっていった原因はここにあります。

 

  ちなみに今年は綾辻さんがデビュー30周年、新本格ミステリー30周年として

十角館の限定愛蔵版が出版されました。

 この愛蔵版は、綾辻さんに影響を受けた作家さんたちのメッセージを集めた別冊を読むのも、もちろん楽しいですが、

素敵な表紙やカバー、中の良質な紙。

完璧に素晴らしい本であります!

ぜひ、こちらの限定愛蔵版をおすすめします!

ちょっと高いですが、買う価値があります。

 

 最後に、私は館シリーズでは『時計館の殺人』が好きなんですよね。こちらもぜひ読んでみてください。

 

それでは風邪には気をつけてください。

みなさん、ごきげんよう

13冊目。まだ鶴は来てません。~ホワイトラビット~

どーも。

お久しぶりです。もう10月中旬。

鹿児島出水は田んぼの稲刈りが始まりました。

柿が良く取れると、米も豊作と言われているので、

今年はお米がおいしいぞとわくわくしています。

あと私は昔、雷が良く落ちるとお米がおいしくなると

聞いたことがあるのですが(私だけ?笑)

今年は雷が結構ごろごろして落ちたりして、PCの調子が悪くなるぐらいだったので、

やっぱり今年の鹿児島出水の米はおいしいに違いないと期待しています。

皆さん買い時ですよ!笑

 

さて、今回紹介する本は

『ホワイトラビット』伊坂幸太郎 新潮社

www.amazon.co.jp

 

再び伊坂幸太郎さんの作品。最近出版された作品です。

私の好きな初期の作風が戻ってきて、伊坂節のきいた楽しい会話劇も面白い作品になっています。

 

伊坂さんの作品でたびたび登場する、黒澤が、人質立てこもり事件、白兎事件という奇妙な事件に巻き込まれる話。時系列が少しずついじられ、事件の全貌が次第に明らかにされる時、思わず読者は叫ばずにはいられないはず。

 

会話劇で自分の気になるところには付箋をつけるのですが、

その中の一つを紹介。

「仕事ってのは」・・・「人の人生の大半を食い尽くす化け物みたいだな」

「仕事がないと、人生が続けられません」

「化け物のおかげで生きていられるわけか」

 

これだけ抜き取ると面白くないかもですが、不思議で心に残る会話劇を繰り出すのが上手いのが伊坂さん。

 

他にも最近、『AX』という作品を出版されまして、

凄腕の殺し屋の「兜」は、家では妻を全力でおだてる、恐妻家の話。

こちらもおすすめです。

 

 

 

では、最近、日中は暑いですが、朝晩冷えてきました。

体調管理には気を付けてください。

みなさん、ごきげんよう

 

12冊目。夏が終わりに近づく。~バッタを倒しにアフリカへ~

どーも。

もう8月中旬。鹿児島出水は二毛作の田んぼは稲刈りが終わっているところがあります。

田は茶色と緑色で分かれているので面白いです。

田舎ならではの光景です。

最近は朝晩涼しくなりましたが、日中はギンギラギンですね。

仕事場と外の気温の違いにどうも体が追い付けず、夏バテ気味です。

毎年そんな感じです。

みなさまも体調管理にはご注意を。

 

 

さて、今回紹介する本は

『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎 光文社新書

 

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幼少期はファーブル昆虫記を読みふけり、バッタに緑の服を食べられたという人に憧れ、夢を追いかけ続けた著者はとうとうバッタを研究するためにアフリカ・モーリタニアへ。語学もあまりできない状況で、バッタのためにアフリカまで行った。

バッタのために。バッタのためにだ。

語学もできずコミュニケーションがろくに出来ず、騙されたり、バッタがいなくて違う虫を研究したり、ハリネズミを飼ったり、サソリに噛まれたり。

 私好みのクレージージャーニーだ。

面白すぎる。

しかも、バッタを愛しすぎたせいで、アレルギーになっている。

精神的には追いかけているのに、身体的には拒否しているところがまた面白すぎる。

面白いけど、その裏はもちろん著者の苦労が刻々と描かれている。

印象に残っているのは、著者を励ます研究所のババ所長の言葉。

いいか。コータロー。つらいときは自分よりも恵まれている人を見るな。みじめな思いをするだけだ。つらいときこそ自分より恵まれていない人を見て、自分がいかに恵まれているかに感謝するんだ。嫉妬は人を狂わす。お前は無収入になっても何も心配する必要はない。研究所は引き続きサポートするし、私は必ずお前が成功すると確信している。ただちょっと時間がかかっているだけだ。

 

好きなことをし続けるにはもちろん楽しいことばかりではないのだ。

その楽しくない時をどう過ごすのか。それは本当に大事な時。

著者の情熱に周囲も動かされているところが、とてもすてきだ。

これからも、前野さんに注目していくと私は決めた。

 

私は、なにか一つに特化しているとか、

好きだとかいうものがないので、

こういう人に本当に憧れる。

まだまだ模索中。人生迷い中。迷走中?

そういうことにしとこう。

 

 

では夏風邪に気を付けて。

 

ごきげんよう