鶴の本返し

基本読書日記。たまに鶴の渡来地、鹿児島県出水市からの徒然日記。

22冊目。もうツルが来ました。~世界のなかで自分の役割をみつけること~

お久しぶりです。

仕事が忙しいとかああだこうだと言ってブログをさぼっておりました。

そしたら、もういつの間に出水にもツルが来る時期になっていました。

今年も来ています。これから続々とやってきます。

今年は何匹来るかな。

そうそう、毎年恒例のツルマラソンも今日無事に行われました。

 

 

さて、今回紹介する本は

『世界のなかで自分の役割を見つけること 最高のアートを描くための仕事の流儀』

小松美羽 ダイヤモンド社

https://www.amazon.co.jp/世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀-小松-美羽/dp/4478104522/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1540129467&sr=1-1&keywords=%E5%B0%8F%E6%9D%BE%E7%BE%8E%E7%BE%BD

 

 大英博物館(行きたい!)で作品が展示されたりと帯のとおり、最も注目されている現代アーティストの小松美羽さんの人生論が書かれた本。

 HONZ

honz.jp

で紹介されていたのを見て、小松さんを知りましたが、作品を調べるうちに衝撃を受けました。

こんな作品は見たことない。

どこかグロテスクで気味が悪いと思う人も多くいるかもしれませんが、私は驚愕しながらも飽きるまで作品を眺めていました。本にも書かれていたのですが、作品に日本古来の神様が描かれていると感じる奇妙な感覚に陥る。

ということで、さっそくこの本を探して買いました。独特の感性で理解されるのが難しくて苦労していますが、それにも負けず絵が好きでその感性を突き通す信念が凄く驚かされます。

私は特別な選ばれらし人間ではない。

誰もが役割を持っていて、私はたまたま、

それに早く気が付くことができた、

ただそれだけだ。

あなたが世界の中の自分の役割に気づき、

それを果たす生き方をする。 

 かっこいい。

 

私は色々挫折してしまって、自分に誇れるものがない。

好きだったことを辞めてしまったことに後悔している。

でもそれを続けることができなかったことは、それまでのことだったのだと思って諦めている。でもどこか引きずっている。

そして今うだうだ考えて、色々してはいるけど、全然続いていないのは確か。

うーん。

私の果たす生き方ってなんだろう。

そう考え続けて、見つけることがきっと人生の意味を見出すことなのかもしれない。

そうかもしれながいが、難しい。

難しいけど、それが面白いのかもしれない。

 

それではみなさん、ごきげんよう

 

21冊目。まだまだ暑い。~六花の印 連城三紀彦傑作集1~

どーも。

お久しぶりです。

皆様どうお過ごしでしょうか?

夏休みが終わりそうですね。私は宿題を早く終わらせたい派だったので、宿題は大体夏休み2週間ぐらいで終わっていました。

無駄に理科の自由研究に力を入れていたのを覚えています。

 

話は変わりますが、

最近のニュースで驚いたのは、

さくらももこさんが亡くなったことですね。

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

さて、今回紹介するのは、

『六花の印 連城三紀彦傑作集』創元推理文庫

https://www.amazon.co.jp/六花の印-連城三紀彦傑作集1-創元推理文庫-連城-三紀彦/dp/4488498116/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1535461662&sr=1-1&keywords=%E5%85%AD%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%8D%B0

 

 本当に今更ながら、連城三紀彦さんを初めて読みました。

 読んだきっかけは、母が昔すごく好きでサインをもらいに行ったことがあるということをチラリと聞いたのが始まりでした。そして最近本屋に行ったら、ちょうどこの傑作集が発売されていたので思わず買ってしまいました。

 この本の最初の感想は、なぜもっと早くに読んでいなかったのかという後悔。

面白く、面白すぎて一気読みしたいところを抑え、一つ一つの文を噛みしめながら、いつもよりゆっくりと読みました。この短編集が織り出す雰囲気をじっくりと味わいながら、読み終わってしまう名残惜しい作品は久しぶりでした。

 ミステリーにおける謎が美しく、さらにその物語の余韻が漂い続ける。私好みでした。連城三紀彦さんの作品をまだ読んだことない人はぜひおすすめします。

 

 この傑作集は、続きの2が冬に刊行予定のようですが、その前に私は図書館に行って連城三紀彦さんの作品をむさぼっているかもしれないです。そういう人を見かけたら、それはきっと私です。

 

みなさんにとって、素敵な本との出会いがあることを祈っています。

 

それでは、ごきげんよう

 

 

 

 

 

20冊目。暑い!~アウシュヴィッツの図書係~

どーも。お久しぶりです。

どうしても更新が遅くなります。仕事で忙しいというのが大きいですが、

今更ながら小野不由美さんの『十二国記シリーズ』にはまって一気に読み終わったり、

スターウォーズの『ハンソロ』や『ジュラシックワールド2炎の王国』などの映画を観に行ったりと、仕事の隙間を見つけては楽しんでいるのも確かです。

 

鹿児島県出水市では、雨の影響はそこまでなく、すくすくと稲が成長しています。雨の影響で、他県が大変なことになっていましたが、今度は暑さが大変。ニュースを見るたびに、40度近くが当たり前になっているって、とうとう日本どうかなっちゃったんじゃないかなと不安に思っているところです。

 

外は暑いので、家で過ごすなら、ぜひ読書を!ということにしときましょう。

 

さて、今回紹介するのは十二国記ではなく、

アウシュヴィッツの図書係』アントニオ・G・イトゥルベ 訳:小原京子 集英社

 

https://www.amazon.co.jp/アウシュヴィッツの図書係-アントニオ-G-イトゥルベ/dp/4087734870/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1532262730&sr=8-1&keywords=%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84%E3%81%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E4%BF%82

 

 アウシュヴィッツがこんなにもすごい酷く惨い状態であったのを初めて知ってことのあったり、それ以上にこの話は、実話を交えて小説になっているという事実を読み終わった後に知って、本当に驚きました。

 人が簡単に死ぬ状況の中で、どう自分たちを保ち続けて生き続けるのか。強く生きたとしても、他人に簡単に命を奪われてしまう。この状況の中、満足の食事も寝床も与えられず、強制労働をさせられ、今の日本の状況から考えもつかないような世界で、でも、実際あったと考えると、いや想像もつかない。

 その中で、本が禁じられていた中、ディタは唯一存在する図書を守り、みんなに提供する。物語が人を救うこともある。たった、字が書いてあるだけなのに、それが人の心を揺さぶり、勇気づけれられたり、慰めてくれたり、元気づけたりと色々なことを教えてくれる。物語、本とは不思議な文化だとつくづく感じました。

 

 本離れといわれているが、読む人は決していなくならないと私が思うのは、こういう状況でも、人は本を求めて読む人がいる。これから、爆発的に本が売れる時代が来るということは絶対ないとは、思えない。

 

 

それでは、ごぎげんよう。

 

 

19冊目。仕事が忙しくなりそうで嫌だ~ヒトごろし~

どーも。

お久しぶりです。定期的に更新していこうと思っていたはずなのに、

継続力のないpickyeaterです。

5月は慌ただしく、いつの間にか終わっていました。

本もあんまり読めなくて、と言いながら、今回紹介本を読み切りました。

 

『ヒトごろし』京極夏彦 新潮社

https://www.amazon.co.jp/ヒトごろし-京極-夏彦/dp/4103396121

 

これを書店で見た人はきっと二度見をするに違いないでしょう。

圧倒的な厚さ。

この本で人が殺せそうだと思ってしまうぐらいの厚さ。

相変わらずの京極夏彦のレンガ本でございます。

 

内容は意外にも、あの新選組で有名な土方歳三を題材にした作品。

土方歳三が、人殺しに心奪われ、人殺しができるように新選組を作っていったというストーリー。京極さんが考えるフィクション。

今までにない土方歳三が描かれているために、イメージが壊れてしまうと思う方もいるかもしれないけど、鬼の副長と呼ばれるくらいであったというのであるので、私は面白く読めました。新選組の知識がそんなに詳しくなかったのもあるかもしれませんが。

京極さんが描くとこんなになるのかと思いながら、読みました。

 

京極さんの本は、確かに厚い。抵抗がある人もいるかもしれないが、ぜひ一度はどの作品が読んでほしい作家さんです。

というの私は本好きであったが、小中学校の時は海外もののファンタジーしか読んだことがなかったけれど、高校の時に京極さんの『巷説百物語』を初めて読んだときは、衝撃が凄かった。そしてそれから読書にさらに、はまったきっかけになった作家さんなので、特に思い出深い。独特の世界観、行間、セリフ回し、何故か魅力のあるキャラクターたち。そして圧倒的な知識量と妖怪たち。

 京極さんを追いかけて、今のミステリー好きの私が誕生してしまったのだ。笑。

 

 なにがどう未来に、将来に、影響しているか分からない。そんなものですよね。何が間違っていて正しかったなんて、結構後にならないと分からないように。

 

後悔なく思いっきり生きたいものですね。

 

それでは、ごきげんよう

18冊目。GWが来るけど予定はない。泣~辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

どーも。更新を早くしたいと思っているけど、難しいですね。

相変わらず、霧島連山が爆発していますが、出水までは影響ありません。

でも、この前の時は、灰が少し降っていたこともありました。

近くの人は気を付けてください。

 

前のブログで探していた本をようやく読み終わりましたので、さっそく紹介です。

 

『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』高野秀行×清水克行 

集英社インターナショナル

https://www.amazon.co.jp/辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦-高野-秀行/dp/4797673532/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1524745629&sr=8-1&keywords=%E9%AB%98%E9%87%8E%E7%A7%80%E8%A1%8C

 

 私の好きな高野秀行さんと歴史家の清水克行さんの対談本です。

 実はこれは第2弾になるのですが、第1弾が最高に面白かったので、今回の第2弾が出ると聞いて、これは買うしかないということウキウキしていたんです。が、発売日後に近くの書店になく、さらに鹿児島市内の書店まで歩き回って、結局置いてなかった本です。もちろん、ネットで買い求めました。こんな面白い本なのに、置いてないなんて、もったいない。ぜひ店頭のいい場所に置いてもらいたい本です。

 

 今回は2人が面白い本について、読書合戦、読書トークをするという対談になっています。

 辺境を歩き回っている高野さんと、歴史家の清水さんのそれぞれの知識量が凄すぎて、この厚さにしては情報量が溢れるほど多く、日本史苦手な私にとってはほとんど話についていけてない(笑)下の注釈なしでは読めない本です(笑)よくぞ注釈を丁寧につけてくれた。本当に救われております、ありがとうございます。

 わからないことばかりだけれど、面白いというのが、二人のそれぞれの知識が混ざり合って、それは仮定の話かもしれないけど、妙に納得してしまうことが多くあるからだと思います。

 それぞれ紹介している本は本当に面白そうに聞こえますが、この二人のように楽しく読める気がしない。この二人の知識量があってからこそ、読める本のような気がしてならない。時間があって、余裕があったときは手に取ってみようと思います。

 

 しかし、最後の「おわりに」を読んで、噴き出してしまった。

 

今だから告白するが、正直何度も「この読書会、もう辞めたい……」と思った。

 

 いやいや、「おわりに」だからって、そんな告白ダメでしょと思わず突っ込みました。でも、読書トークだから、お互いに本を読まないといけないから準備が大変だった、紹介する本が全8巻あるものとか、これを紹介するならこの本も読んでくださいと付属の本がまた出てきてと、この二人、忙しいのに恐ろしいなあと感じました。お互いに惜しみなく本を紹介しあうことが面白くて、とうとう途中では「藤木式メモ」とかいう本の読み方まで紹介をしています。ちなみに私の読み方は付箋を貼りまくる読み方をしています。

 

 歴史の雑学が好きな方はぜひ、読んでみてください。この二人の独特な解釈は面白いです。もちろん、第1弾の『世界の辺境とハードボイルド室町時代』も読んでみてください。

 

 この対談本が出て、対談トークショーがあったらしいのですが、ぜひ行きたかった!

今度は休みの日にしてくださることを願います。

 

 

さて、みなさん素敵なGWをお過ごしください。

それでは、ごきげんよう

 

 

 

17冊目。桜の時期は終わり緑の季節~柿の種~

 

どーも。久しぶり。

 

いつの間にか4月も中旬です。

鹿児島の桜はもう散ってしまったけど、緑色が綺麗に咲いています。

 

 昨日は、待望していた新刊が発売されていたので、市内の大きな書店まで行ってきました。

でも、ありませんでした。

 地元の小さな書店には、もちろんない売れセンの本ではないので。。。しかたなく、ネットで頼みます。ただ、悲しかったことを書きたかったのです。

 

 

そんなことより、さっそく

今回の本です。

『柿の種』寺田寅彦 岩波文庫

https://www.amazon.co.jp/柿の種-岩波文庫-寺田-寅彦/dp/4003103777/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1523798982&sr=8-1&keywords=寺田寅彦柿の種

 

私の好きな書店漫画で紹介されていて、読んだら面白かったです。 日常の些細な風景を寺田寅彦の物理学と文学の独特の視線で描かれた随筆は逸脱。何も考えたくなく、息抜きをしたいときにお勧めする本です。

 一方で、関東大震災の直後のことも書かれているのがあって、それが今の東日本大震災熊本地震にもつながる鋭い考え方も持っている。

 

棄てた一粒の柿の種

生えるも生えぬも

甘いも渋いも

畑の土のよしあし 

 

冒頭にあるこの、意味深な言葉で始まるのもカッコよく。

色々あった昔の過去の私は、この言葉で救われたのは確かである。

 

最近、読んだ記事で、どれか忘れてしまったけど、読書は、先人たちの会話みたいなものと書かれていて、納得しました。

 

昔や世界の反対で書かれたことで、どきりとしたり、驚かされたり、救われたり。

そんなことがあるから、読書はやめられない。

 

それではみなさん、ごきげんよう

 

 

16冊目。鶴がいなくなると、春がきます。~13・67~

どーも。

温かくなったと思えば、また寒くなりました。

関東では、また雪が降ったということでしたが、みなさま大丈夫でしょうか。

こちらは春に向けて、ツルがシベリアへと旅立っています。

もうマナヅルは飛び去り、ナベヅルしかいません。

 

3月のこの季節は別れの季節ということで、

さよならだけが人生だ~という詩を思い出しますが、私は寺山修司派なので、

さよならだけが人生ならば、そんな人生いりません。と。

この後のフレーズが私は結構好きなので、ぜひ調べてみてください。

 

さて、今回紹介する本は

『13・67』陳浩基  文藝春秋

https://www.amazon.co.jp/%EF%BC%91%EF%BC%93・%EF%BC%96%EF%BC%97-陳-浩基/dp/4163907157

 

 華文ミステリー。

 私がTwitterなどでミステリー作家をフォローしているのですが、すべての人が話題に出しては絶賛していたので、気になってはいたのですが、色々あって遅くなりましたが今ようやく読みました。

 読めば絶賛するのがわかります。

 面白い。

 華文小説をあまり読んだことがなかったので、名前がとっつきにくく、また、香港の歴史にも疎かったので苦労しましたが、それを省いても、とても楽しめる作品。

 

 香港警察であるクワンの人生を描いていて、彼の2013年から1967年の事件を描いている。彼の頭脳明晰による推理、その様々起こる事件の展開もそれぞれ異なった展開で予測ができないので、とても楽しい。

 短編の事件を読み進めるとすぐにわかりますが、彼の人生を遡っていく構成になっており、それがまた絶妙にいい。

 

正義は、白と黒の間にある。

 

 ぜひ、正義を、信念を描いた作品を読んでほしいです。

 

 

 最近紹介する本がミステリーに偏りすぎなので、次は違うのを紹介しようと思いますが、ミステリー好きなのでどうなることやら。

 

季節の変わり目です。

風邪を引かないように、花見を楽しみましょう。

みさなん、ごきげんよう